投資は適切なリスク管理と資産の分散化が重要です。
本ブログでは、NASDAQ100と金を組み合わせた革新的な投資信託「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」の投資戦略と新NISA非対応でも検討すべき理由について詳しく解説します。
テクノロジー企業の成長性と金の安全性を両立した新しいアプローチを知ることで、より賢明な投資の選択肢が見えてくるでしょう。
記事のポイント
- NASDAQ100ゴールドプラスとは
- 新NISA対象外だが魅力的な投資先
- S&P500とNASDAQ100のどちらのゴールドプラスがいいのか
1. Tracers NASDAQ100ゴールドプラスの特徴と運用方針
「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」は、日興アセットマネジメントが新しく展開する投資信託です。
このファンドの大きな魅力は、米国株式に加え、金にも投資することでリスクを分散させつつ、高い収益を狙う点にあります。
特に、このファンドは先物取引をベースにしたレバレッジ型の設計がされており、純資産の200%に相当する金額を運用する仕組みになっています。
先に誕生の「Tracers S&P500ゴールドプラス」は、(日興アセットマネジメント:2022年8月31日設定)かなりの人気を博しました。
ただ、多くの投資家から”NASDAQ100”との組み合わせの”ゴールドプラス”があればいいとの声も多くありました。
その声を受け、「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」誕生となったのです。
レバレッジ型の投資戦略
Tracers NASDAQ100ゴールドプラスは、金融以外の業種において時価総額上位の100銘柄を対象とし、米国株式の100%と金の100%の2つの資産に分けて運用します。
このファンドの主な目標は、ナスダック市場の「NASDAQ100指数」に連動したリターンを追求することです。
この投資戦略により、通常の市場環境下でも安定したパフォーマンスが実現されることが期待されています。
- NASDAQ100指数の意義
NASDAQ100指数は、主にアメリカのテクノロジー企業を中心に構成されており、その成長性と市場における影響力が高いことで注目されています。このため、投資家は急成長を遂げる企業へのアクセスを得ることが可能です。
金の価値を活用
金への投資は、金先物を通じて行われており、金は不況やインフレが懸念される際に、その価値を維持しやすい資産として知られています。
特に株式市場が不安定なときには、金は避難先の資産として選ばれることが多く、投資ポートフォリオ全体のリスク軽減に寄与する効果も期待できます。
- 金投資のメリット
- インフレに対するヘッジ機能がある
- 市場の変動時に安心できる避難所となる
- 株式や債券とは異なる値動きをする
確立された運用方針
このファンドの運用は、事前に定められた規則に従って行われるため、高い透明性が確保されています。
これが投資家に安心感を与える要因の一つです。日興アセットマネジメントのTracersシリーズは、専門家のニーズを反映した設計がなされており、その点でも高い人気を誇ります。
- 運用時の留意点
- 先物取引にはリスクやコストが伴うこと
- 市場状況の変化に応じて柔軟な運用方針が必要であること
Tracers NASDAQ100ゴールドプラスは、従来の投資信託とは異なる新しい投資手段であり、米国株式と金という異なる資産クラスを組み合わせることでリスクを分散しながら利益を最大化する新たな選択肢を提供しています。
信託報酬
Tracers NASDAQ100ゴールドプラスの信託報酬は年率0.2189%(税込み)となっています。
S&P500ゴールドプラスより高コストであるものの、レバレッジ投資信託としては十分低コストと言えるでしょう。
設定日
同ファンドは2025年1月24日設定です。
取扱販売会社
「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」は、以下の主要証券会社で取り扱われる計画です。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
これらの証券会社は多くの投資家に利用されており、各プラットフォームで多様なサービスを提供しています。
新NISA
ただ、レバレッジ投資品のため、新NIISAには対応していません。
2. 新NISA対象外でも注目すべき理由
「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」は新NISAの対象ではありませんが、投資家が注目する理由はいくつか存在します。
本記事では、このファンドの魅力及び投資価値について具体的に探ります。
投資戦略の独自性
このファンドは、米国のNASDAQ100指数に連動しており、特に注目すべきはテクノロジー分野の成長銘柄への幅広いアクセスが可能な点です。
さらに、資産の多様化を図るために、金にも投資を行っています。
このように、異なる資産クラスを同時に活用する投資スタイルは、リスクを抑えつつリターンを追求するための巧妙な手法として評価されています。
引用:日興アセットマネジメント株式会社交付目論見書2024.12.25
NASDAQ100ゴールドプラスのシュミレーション
下図は過去約17年間のパフォーマンス(シュミレーション)です。
Tracers NASDAQ100ゴールドプラスは金を組み合わせることによって、圧倒的なパフォーマンスを見せています。
引用:日興アセットマネジメント株式会社資料
レバレッジの活用
「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」は、先物取引を通じて純資産の200%に相当する投資を実施します。
このレバレッジを利用することで、資本の効率的な活用ができ、投資に対するリターンを増幅させることが期待できます。
特に市場の短期的な変動を捉えることで、利回りを向上させる可能性が高まります。
投資対象の特質
NASDAQ100指数は、バイオテクノロジーや情報技術の分野において成長著しい企業で構成されており、経済変動への耐性に優れています。
そのため、特に市場が堅調な状況であれば、投資家にとって大きな利益を得る絶好のチャンスになるでしょう。
新たなアプローチへの期待
「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」は、従来の投資信託とは一線を画し、革新的な投資スタイルを展開しています。特に以下の点が投資家の心を掴む要因です。
- 投資多様性: 異なる資産への分散投資が実現され、リスクを軽減させることでより安定したパフォーマンスを志向します。
- 運用の透明性: 投資のスケジュールや手数料体系が明確で、透明性の高い運用が魅力です。
まとめておきたいポイント
新NISAの対象外であっても、「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」は以下の理由から目を離せない存在です。
- 特異な投資先とその成長性
- レバレッジ効果による収益向上の可能性
- 明確な投資方針と透明性の高い運用体制
これらの要素を考慮すると、投資家は他の選択肢と同様に、このファンドを真剣に検討する価値があると言えるでしょう。
3. NASDAQ100ゴールドプラスとS&P500ゴールドプラスどちらがいいのか
さて、先に設定の「Tracers S&P500ゴールドプラス」と「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」はどちらに投資すべきでしょうか。
前提として、上昇局面のパフォーマンスは、NASDAQ100>S&P500>金
大きな下落局面では、金>S&P500>NASDAQ100となる可能性が高いです。
リスクを抑えたい、安定性を求める方は「Tracers S&P500ゴールドプラス」
より大きなリターンを求める方は、「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」が選択になるのではないでしょうか。
特に、2000年代初頭に始まったITバブルの崩壊のような相場下落が起こると、NASDAQ100ゴールドプラスのパフォーマンスは厳しいものになることにも注意が必要です。
(もちろん、NASDAQ100単体での投資よりかなりリスクは抑えられますが)
Tracers NASDAQ100ゴールドプラスについて総括
- 「Tracers NASDAQ100ゴールドプラス」は、従来の投資信託とは一線を画す新しい選択肢
- NASDAQ100(米国株式)とゴールドという異なる資産クラスへの投資を組み合わせることで、リスク分散を図りつつ高い収益の獲得を目指している
- レバレッジの活用により、2倍の資金効率
- 新NISAの対象外だが、NASDAQ100の成長性とレバレッジ効果による収益向上の可能性から魅力的な投資先である
- 安定性を求める方は先に設定の「Tracers S&P500ゴールドプラス」がおすすめ
*投資を検討する際には、自身のリスク許容度に合わせた判断を行うことが重要です。