最近話題のTracers S&P500ゴールドプラスについて、FANG+、レバナス、ナスダックとのパフォーマンスを比較していきます。
様々な期間での比較を通じて、投資妙味があるファンドであるのか見ていきたいと思います。
新しい試みのゴールドプラスがどういうファンドであるのか参考にして下さい。
記事のポイント
- S&P500ゴールドプラスとは
- 各ファンドとのパフォーマンス比較
- S&P500ゴールドプラスの安定性
1. Tracers S&P500ゴールドプラス とは
当ファンドは、値動きの特性が異なるS&P500(米国株式)と金(金先物)を組み合わせることで、分散効果による運用効率の向上や下落抑制効果が期待できます。
また、S&P500と金をそれぞれ100%ずつ(合計200%)投資を行なうことで、レバレッジ効果が期待できます。
設定日は2022年8月31日、信託報酬は0.1991%です。
新NISAは、レバレッジ投資品のため、対応していません。
過去20年の運用シミュレーションでのリターンはS&P500を圧倒しています。
Tracers S&P500ゴールドプラスの特徴、S&P500との比較等、詳しくはこちらをご覧ください。
S&P500の上位10銘柄と構成比率は、下記のようになっています(2024年9月30日現在)。
引用:日興アセットマネジメント株式会社 マンスリーレポート
2. S&P500ゴールドプラスと比較するファンド各ファンドの概要
S&P500ゴールドプラスは素晴らしいリターン結果をもたらしています。
以下に本ブログで比較する、高リターンの期待できる、人気の3つのファンドの概要を簡単にまとめました。
①FANG+
NYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)の動きに連動させることをめざして運用を行います。
原則として、為替ヘッジは行いません。
設定日は2018年1月31日、信託報酬は0.7755%です。
新NISAにおいて、つみたて投資枠、成長投資枠ともに対応しています。
FANG+とは、テクノロジー分野を代表する企業群のことを指します。
具体的には、フェイスブック(Meta Platforms)、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル(Alphabet)の4社が、その名の由来です。
これに加えて、次世代の成長が期待される企業も含まれ、合計で十社の銘柄を構成しています。
また、構成銘柄の入れ替えは四半期ごとに行われます。
*2024年9月30日現在の10銘柄と構成比率です。
FANG+銘柄の最大の魅力は、その高い成長性にあります。
FANG+企業は、米国国内のみならず、グローバルな市場での影響力を誇ります。
②eMAXIS NASDAQ100インデックス
NASDAQ100指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
原則として為替ヘッジを行いません。
設定日は2021年1月29日、信託報酬は0.2035%です。
新NISAにおいて、成長投資枠でのみ対応しています。
*2024年9月30日現在の上位10銘柄と構成比率です。
③auAMレバレッジNASDAQ100
日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることをめざします。
為替変動リスクを低減するため、為替ヘッジを行います。
設定日は2022年7月28日、信託報酬は0.4334%です。
新NISAは、レバレッジ投資品のため、対応していません。
3. S&P500ゴールドプラスと各ファンドの比較
それぞれの期間での「Tracers S&P500ゴールドプラス」と
上記ファンド
①FANG+
②eMAXIS NASDAQ100100インデックス
③ auAMレバレッジNASDAQ100
とのパフォーマンス比較を見ていきます
2022年8月31日(S&P500ゴールドプラス設定日)から2024年10月24日のパフォーマンス比較
結果:FANG+>ゴールドプラス>レバナス>ナスダック
2023年初頭から2024年10月24日のパフォーマンス比較
結果:FANG+>レバナス>ゴールドプラス>ナスダック
過去1年間(2024年10月24日まで)パフォーマンスの比較
結果:ゴールドプラス>レバナス>FANG+>ナスダック
過去半年間(2024年10月24日まで)パフォーマンスの比較
結果:ゴールドプラス>レバナス>FANG+>ナスダック
過去3ケ月(2024年10月24日まで)のパフォーマンス比較
結果:ゴールドプラス>FANG+>ナスダック>レバナス
(ゴールドプラス以外のファンドはほぼ同じパフォーマンス)
S&P500ゴールドプラスの安定性=比較チャートの結果を見て
上記のすべての比較チャートの結果から、切り取る期間で結果が変わってくることがわかります。
S&P500ゴールドプラスは、下落相場での下落率も他ファンドと比較して少なく、一番安定していると思います。
また、どの期間でもナスダックを上回るパフォーマンスをあげています。
(S&P500と比較してもリスクは若干大きいだけで、リターンはかかり大きい結果がでています)
新NISA非対応を考慮しても、長期投資を検討してはいいのではないかと思います。
ちなみに、過去20年間のバックテストによると、
レバナス>FANG+>ゴールドプラス>ナスダックの結果です。
過去30年間のバックテストでは、2000年代初頭のITバブル崩壊が影響して、ゴールドプラスのパフォーマンスはレバナスを上回ります。
S&P500ゴールドプラスとFANG+ レバナス ナスダック 比較 総括
Tracers S&P500ゴールドプラスの特徴
- 4ファンドの中で一番の安定性
- 下落相場に強い
- リターンはナスダック以上
- 新NISA非対応だが、長期投資要検討ファンド
*投資を検討する際には、自身のリスク許容度に合わせた判断を行うことが重要です。