「178A:グローバルX 革新的優良企業ETF」と、類似のFANG+ 2244との比較を交えながら、その特徴やパフォーマンスなどを紹介します。
投資に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 178Aとは
- 3銘柄構成銘柄比較
- 3銘柄構成パフォーマンス比較
1. 178Aグローバル革新的優良企業ETFとは何か
178Aグローバル革新的優良企業ETF(以下、178A)は、世界の大型優良企業15社に投資するETFです。
このETFは、以下のような特徴を持っています。
特徴
- ブルーチップ企業に集中投資:178Aは、収益性や成長性に優れ、財務基盤が磐石な企業に投資しています。
- 革新性に注力:AI、ビッグデータ、半導体など、成長分野を牽引する企業を重点的に選定しています。
- 分散投資:リスクを抑えつつ成長機会を捉えるために、15銘柄に分散投資しています。
- 低い信託報酬:年率0.375%(税込0.4125%)と比較的低い信託報酬を設定しています。
178Aでは、銘柄の入れ替えが毎年4月と10月に行われます。ブルーチップ企業とは、収益性や成長性、財務基盤が優れた超一流企業のことを指します。
組み入れ銘柄
178Aは、下記の4つの分野に分類されるエキスパート企業15銘柄に分散投資しています。
- AI/ビッグデータ
- 半導体
- ヘルスケア/バイオテクノロジー
- 次世代モビリティ/バッテリー/再生可能エネルギー
これらの組み入れ銘柄は、世界的な優良企業であり非常に魅力的です。178Aは、投資家にとって有望なETFと言えるでしょう。
2. 178A FANG+ 2244の比較
さて、今回は178Aグローバル革新的優良企業ETF、FANG+、および2244(テックトップ20)について比較していきたいと思います。
これらのETFはいずれも注目されているファンドであり、どれを選べばよいのか悩んでいる方も多いでしょう。
まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。
178Aグローバル革新的優良企業ETF
このETFは、革新的で優れた企業を厳選して投資することを目的としています。
ハイテク企業に限らず、ヘルスケアなどさまざまな業界の企業に投資することで、資本効率の高い企業の成長を追求しています。
FANG+
FANG+は、アメリカのNYSE上場企業の株式に投資し、次世代テクノロジーをベースにしたグローバルな現代社会で人々の生活に大きな影響力を持つ企業を選定して構成された株価指数です。
この指数は、フェイスブック(Facebook(Meta Platforms))、アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)、ネットフリックス(Netflix)、グーグル(Google(Alphabet))をはじめとする10の銘柄で構成されています。
FANG+とは、これらの主要銘柄の頭文字を繋げたものです。
この指数は、大和アセットマネジメントが作成したインデックスファンドであり、投資家はこのファンドを通じてFANG+指数の動きに連動した投資成果を目指すことができます。
銘柄入れ替えは四半期ごとに行われ、10銘柄への均等加重平均でポートフォリオが構成されます。
FANG+は、その特徴的な銘柄構成と投資成果の良さから、多くの人々の注目を集めています。
銘柄数の少なさやリバランスの頻度など、他のファンドとの比較から高いリターンを実現する可能性があります。
2244(テックトップ20)
2244(テックトップ20)は、アメリカのテクノロジー企業を対象にした上位20銘柄を取り扱う指数です。
これまでの実績や時価総額加重平均に基づいて銘柄選定が行われています。
2244(テックトップ20)銘柄は、FANGプラスインデックスにも含まれることが多く、非常に注目されています。
さて、これらを比較してみると、以下のような特徴があります。
- 178Aグローバル革新的優良企業ETFは、幅広い業界の革新的な15企業に投資しているため、リスクの分散効果が期待できます。
- FANG+は、次世代テクノロジーをリードする15企業に投資しているため、高い成長性が期待できます。
- 2244は、時価総額加重平均に基づいて、テクノロジー20銘柄選定が行われているため、市場のトップ銘柄に投資していることが特徴です。
各ETFのパフォーマンスやポートフォリオ構成なども考慮しながら、自分の投資スタイルやリスク許容度に合わせて選ぶと良いでしょう。
3. 178A FANG+ 2244の構成銘柄比較
178A:グローバルX 革新的優良企業ETFのポートフォリオは、世界の大型優良企業15社により構成されています。
178Aのポートフォリオは、成長性が高く将来性のある企業が重視されています。
ここから構成銘柄を比較していきます。
178A構成15銘柄
- マイクロソフト(MSFT)
- アップル(AAPL)
- NVIDIA(NVDA)
- Google(GOOGL)
- アマゾン(AMZN)
- Facebook(META)
- テスラ(TSLA)
- ブロードコム(AVGO)
- ASML
- TSMC(TSM)
- アドビ(ADBE)
- オラクル(ORCL)
- イーライリリー(LLY)
- アムジェン(AMGN)
- CATL
178A、2244 共通銘柄
- マイクロソフト(MSFT)
- アップル(AAPL)
- NVIDIA(NVDA)
- Google(GOOGL)
- アマゾン(AMZN)
- Facebook(META)
- テスラ(TSLA)
178A、2244、FANG+ 共通銘柄
- マイクロソフト(MSFT)
- アップル(AAPL)
- NVIDIA(NVDA)
- Google(GOOGL)
- アマゾン(AMZN)
- Facebook(META)
- ブロードコム(AVGO)
178Aのポートフォリオは、7銘柄が2244とFANG+と共通となっています。
ちなみに、上記の太字の6銘柄はマグニフィセント・セブン銘柄です。
4. 178A FANG+ 2244のパフォーマンス比較
グローバルXの「178A:グローバルX 革新的優良企業ETF」は、テスラ、アマゾン、マイクロソフトなどの革新的企業に投資することができるETFです。
このETFは、高成長・高収益企業に集中投資することで、投資家に高いリターンをもたらすことが期待されています。
では、178A、FANG+、2244のパフォーマンスを比較してみましょう。
パフォーマンスの比較
3銘柄のパフォーマンスを比較していきます。
それぞれの銘柄は、設定後のデータのみのため178Aがはなり短い期間です。
- 2018年1月から2024年9月25日(FANG+設定以後から現在)
- 2022年9月から2024年9月25日(2年間)
- 2023年9月から2024年9月25日(1年間)
3種類の上図を見ると、FANG+のパフォーマンスは期間が長くなると、2244を上回っています。
一方、178Aのパフォーマンスは、(対象期間が短いですが)FANG+と2244と比較して劣っています。
これは、過去のバックテストとも一致します。
ただ、リスクという観点で見ると178Aが優れていると思います(若干ですが)。
ちなみに、3銘柄とも2024年7月上旬までは上昇しましたが、(米国株全体がそうでしたが=日本株も)それ以降、大きな下落をしています。
178A FANG+ 2244の比較について 総括
- 7銘柄が178A FANG+ 2244共通
- パフォーマンスはFANG+>2244>178Aのパフォーマンスになる可能性高い
- リスクはその逆
- 理由として、178Aは世界の大型優良企業への分散投資、FANG+と2244はテクノロジー分野への集中投資のため
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