テクノロジー企業を中心としたFANG+は、投資家から大きな注目を集めています。
FANG+は、Facebook(現Meta Platforms)、Amazon、Netflix、Googleなどの有力企業の株価を反映する指数であり、定期的なリバランスによって構成銘柄の見直しが行われます。
今回は、FANG+のリバランスについて、その意味や見どころなどを紹介するブログをご用意しました。
テクノロジー分野の投資に関心のある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
- FANG+とは
- FAN+リバランスの功罪
1. FANG+とは?
FANG+指数は、次世代テクノロジーをベースにしたトップ企業の株価指数です。
同指数は、米インターコンチネンタル取引所(ICE)が2017年9月26日から提供を開始しました。
FANG+は同指数をベンチマークとしています。
FANG+は、FANG【Facebook(現Meta Platforms), Amazon, Netflix, Google】とアップル、マイクロソフト、エヌビディア、ブロードコム、クラウドストライク、サービスナウを加えた合計10銘柄から構成されています。
4銘柄を加えたFANG+は、FANGのような成果を上げるかはわかりませんが、トップ企業の長期的な成長を期待する投資家にとって魅力的な選択肢となっています。
それでは、次のセクションではFANG+指数のリバランスについて見ていきましょう。
2. FANG+の構成銘柄
FANG+は、以下の銘柄など10社で構成されています。
銘柄はFANG(メタ、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット)、アップル、マイクロソフトの6銘柄を主軸とし、残り4銘柄は以下の要素に基づいてランク付して抽出されます。
- 時価総額(35%の重み)
- 平均日次取引高(35%の重み)
- 売上高対株価比率(15%の重み)
- 1年の売上成長率(15%の重み)
構成銘柄の入れ替えは四半期ごとに行われ、3月、6月、9月、12月の第3金曜日の後に変更が適用されます。
2024年9月20日に変動4銘柄の組み替えがあり、電気自動車のテスラ、データプラットフォームのスノーフレークが落とされ、クラウドストライクとサービスナウが新たに組み込まれました。
主軸6銘柄
- フェイスブック(Facebook(現Meta Platforms))
– SNSサービスで世界的に有名な企業です。 - アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)
– 電子商取引サイトを展開する世界最大の企業であり、「プライムデー」などのイベントでも知名度が高いです。 - ネットフリックス(Netflix)
– オンデマンドのストリーミングメディアを提供する企業で、映画やドラマなどのコンテンツを配信しています。 - グーグル(Google(Alphabet))
– 検索エンジンやオンライン広告などのインターネットサービスを提供する企業です。 - アップル(Apple)
– スマートフォンやパソコンなどの電子機器を製造している世界的な企業であり、時価総額でもトップクラスの企業です。 - マイクロソフト(Microsoft)
– ソフトウェアやクラウドサービスを提供する企業であり、個人向けや企業向けの製品が幅広くあります。
以上が、主なFANG+の構成銘柄となっており、これらの企業が世界的なデジタル業界の成長をリードしています。
3. FANG+リバランスとは
FANG+のリバランスとは、定期的に行われる銘柄の入れ替えのことを指します。
リバランスの目的は、投資信託のパフォーマンスを最適化するために、銘柄のウェイト(比率)を調整することです。
FANG+は、FANG銘柄に、世界の時価総額上位2銘柄であるアップル、マイクロソフトを含む6銘柄を加えた大型テクノロジー10銘柄に10%ずつ等配分投資をしていきます。
FANG+のリバランスは、四半期ごとに行われます。
リバランスでは、現在の構成銘柄のウェイトとパフォーマンスを考慮し、最適な銘柄の追加や削除が行われます。
4. リバランスの功罪
リバランスは、投資信託の銘柄割合を調整することです。
具体的には、継続的に上昇している銘柄の割合を減らし、下落している銘柄の割合を増やすことで、リスクを分散させる効果があります。
FANG+のリバランスでは10銘柄の10%への等配分のウェイトの調整が行われます。
リスクの分散効果
リバランスによって、FANG+のリスクが分散される効果が期待されます。
上昇している銘柄の割合を減らし、下落している銘柄の割合を増やすことで、銘柄別のリスクを均等化することができます。
これにより、投資信託全体のリスクが軽減される可能性があります。
投資家は、リバランスによって銘柄のリスクを分散させることによって、ポートフォリオの安定性を高めることができます。
銘柄パフォーマンスと指数パフォーマンス
リバランスによって、上昇している銘柄と下落している銘柄のパフォーマンスも変化する可能性があります。
上昇している銘柄の割合が減ることで、その銘柄の将来の成績に悪影響が出るかもしれません。
また、割合を減らすことで、上昇銘柄のパフォーマンスを指数としては取りこぼす危険性があります。
一方、下落している銘柄の割合が増えることで、その銘柄の将来の成績には改善が期待されるかもしれません。
下落している銘柄が上昇に転じれば、指数として、大きな寄与があります。
しかし、そのまま継続して下落すれば、リバランス(10%等配分)が指数への悪影響になります。
投資家は、リバランスによる銘柄のパフォーマンス変動に注意しながら、ポートフォリオのパフォーマンスを見守る必要があります。
投資家は、リバランスによる影響を注意深く見極めながら、自身の投資戦略に合わせた判断を行う必要があります。
FANG+ リバランス について総括
- FANG+は、大型テクノロジー10銘柄に10%ずつ等配分投資をする
- 構成銘柄の入れ替えは四半期ごとに行われる
- リバランスは、指数に組み入れられる銘柄の変更や割合の調整(10%への等配分)を行う
- 等配分へのリバランスはFANG+へ好影響も悪影響もあり
- FANG+は、集中投資のリスクにも十分に留意する必要がある
*投資を検討する際には、自身のリスク許容度に合わせた判断を行うことが重要です。
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