SBI SCHD設定!!楽天SCHDとのライバル比較

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SBI証券から新しい高配当投資信託商品「SBI SCHD」が設定。

大人気のライバル「楽天SCHD」に対して信託報酬の安さが際立ちます。その他、配当月などの違いもあります。

本ブログでは、SCHDの魅力やリスクなどについても詳しく解説します。

記事のポイント

  • SBI SCHDの概要
  • SBI SCHD 楽天SCHDの比較
  • SCHDの増配率
  • SCHDのリスク

1. SBI SCHD「SBI・S・米国高金利株式ファンド(年4回決算型)」とは

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概要

「SBI SCHD」は2024年12月20日設定です。

正式名称は「SBI・S・米国高金利株式ファンド(年4回決算型)」です。

SCHD(シュワブ米国高配当株式ETF)に投資できる投資信託として、楽天SCHD(2024年9月18日設定)に続き2本目の設定です。

SCHDは、投資家にとって魅力的な選択肢であり、高配当を狙うための優れた商品です。

投資対象

SBI SCHDは、シュワブ米国株式ETF(SCHD)を投資対象としており、「ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス」に連動しています。

このインデックスは、安定した配当を支払うアメリカの高評価企業に分散投資するため、リスクを抑えながら収益を目指すことができます。

実際に、過去10年間の増配率はおよそ+11.4%であり、12年連続での増配実績があります。

コストの安さ

実質コストは約0.1238%と非常に低く、投資家にとって手数料負担を軽減できる点が大きな魅力です。

また、年4回の分配金が予定されており、投資家は定期的な収入を得ることができます。

資金分配とパフォーマンス

参考として、対象とするETFであるSCHDの2023年実績における資金分配率は3.59%となっています。

投資においてはパフォーマンスも重要であり、3年、5年、10年それぞれの年率リターンは、6.54%12.47%11.63%と好調です。

特に長期的には、株価成長率が8.7%とされており、資産の増大が期待できます。

決算スケジュール

このファンドは、年4回の決算が行われるため、投資家は適時に運用状況を確認しつつ、配当金を受け取ることが可能です。

各割り当て月は、3月、6月、9月、12月となっており、スケジュールに合わせて配当を受け取ることができる利点があります。

以上のように、SBI SCHDは低コストで高い配当利回りを狙うことができるファンドとして、多くの投資家にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

2. SBI SCHDと楽天SCHD 比較

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楽天SCHDとSBI SCHDの間にはいくつかの重要な違いがあります。

ベンチマークは両者とも「ダウ・ジョーンズ・USディビデンド100インデックス」です。

下図に特徴をまとめました。

愛称 楽天SCHD SBI SCHD
正式名称 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) SBI・S・米国高金利株式ファンド(年4回決算型)
配当月 2月・5月・8月・11月 3月・6月・9月・12月
信託報酬 0.192% 0.1238%
取り扱い証券会社 楽天証券 SBI証券
設定日 2024年9月18日 2024年12月20日

手数料の違い

投資における手数料は、トータルコストに大きな影響を及ぼす要素です。それぞれのファンドの運用コストは次の通りです:

  • 楽天SCHD: 信託報酬は 0.192%
  • SBI SCHD: 信託報酬は 0.1238%

この手数料に関する違いは、長期的な投資時に累積され、最終的なリターンに影響を与える可能性があります。

特に長期にわたる投資を予定している場合、SBI SCHDを選ぶことで、数十万円に及ぶコスト削減が期待できるため、注意すべきポイントです。

ただし、楽天SCHDも対抗して値下げをしてくることも十分に考えられます。

すでに楽天SCHDを保有している方は、しばらく様子をみてもいいのかもしれません。

配当月の違い

また、両者を保有するメリットもあります。

どちらかを保有する場合、年に4回の配当が行われます。

しかし、両ファンドを保有すれば、それぞれの配当月は異なるため、年に8回の配当月が存在することになります。

  • SBI SCHDの配当月は3月・6月・9月・12月
  • 楽天SCHDの配当月は2月・5月・8月・11月

このように1月、4月、7月、10月以外は配当月になります。

配当月の分散という観点で考えると、大きなコストの差異がない場合、SBI SCHDと楽天SCHDの両ファンドの保有を考えてみてもいいのかもしれません。

純資産額の比較

ファンドの純資産額は、その人気の指標ともいえる重要なポイントです。

楽天SCHDの純資産額は、731.46 億円(2024年11月21日現在)あります。

これは、大人気ファンドというに十分な大きさでしょう。

SBI SCHDが2024年12月20日の設定後、どのように資産が増加していくかが注目されています。この純資産額の差異は、投資家が両ファンドを選ぶ際の重要な要素となるでしょう。

運用実績の違い

ファンドの運用実績も選定時には見逃せない要素です。

両ファンドは「シュワブ・米国株ETF(SCHD)」に連動しているため、基本的な運用成績は似通っているとみられます。

しかし、各ファンドの運用スタイルや管理方法によって、運用実績には微妙な違いが生じることもあります。

具体的な運用成績については、今後のデータによって明らかになるでしょうが、配当の増加や市場での相対的な評価が何らかの形で運用成績に影響することは十分に考えられます。

このように、手数料、純資産額、および運用実績という観点から両ファンドを比較し、自身の投資目的やスタイルに合った選択をすることが重要です。

3. SCHDの増配率の魅力 – 過去10年間の実績と今後の見通し

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過去10年間の増配率実績

SBI SCHDは、過去10年間にわたる増配率が非常に高いという特長を持っています。

具体的には、増配率は+11.4%と、毎年一定のペースで配当金を増やしてきました。

この増配は、投資家にとって非常に魅力的であり、安定した収入源としての性質を持っています。

近年のデータでも、2019年以降は多くの年で二桁増配を記録しており、株主への還元を大切にする姿勢が伺えます。

このような信頼性は、初心者から経験豊富な投資家にとって非常に重要な要素です。

今後の見通し

SBI SCHDの今後の増配についても、非常に期待されています。

過去の実績からも、今後も安定した企業に投資していることが根底にあるため、増配が続く可能性は高いでしょう。

また、経済環境が変化していく中で、配当を着実に増やすことができる企業群への投資を続けることで、投資家に安定したリターンを提供し続けると見込まれています。

高配当株市場のトレンド

現在、高配当株の需要は高まっており、多くの投資家が安定性を求めています。

SCHDは、その名の通り高配当株を中心に投資するファンドであるため、今後も増配を期待する声が多いです。

特に、インフレや市場の不安定さが続く時代において、高い配当率は非常に魅力的な要素となります。

4. SCHDリスク要因

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投資信託やETFに投資する際には、リスクを理解し、管理することが重要です。特に、SBI SCHDのような新しい商品には、特有のリスク要因があります。

上位銘柄への偏り

SBI SCHDはアメリカの優良な約100銘柄に分散投資していますが、その中で上位20銘柄が純資産の約70%を占めていることが指摘されています。

この事実は、分散投資の効果が薄れる可能性を示唆しています。

もし上位銘柄に不利益が生じた場合、その影響がファンド全体に大きく波及するリスクがあります。

また、特定のセクターに集中している場合、景気の変動や市場のトレンドに対して脆弱になることがあります。

これにより、期待していた利回りが得られない危険性も秘めています。

SBI SCHDと楽天SCHD 比較 について総括

  • 信託報酬の比較 SBI SCHD:0.1238%  楽天SCHD:0.192%
  • SBI SCHDの配当月:3月・6月・9月・12月
  • 楽天SCHDの配当月:2月・5月・8月・11月
  • 両ファンドを保有すれば、年に8回の配当月
  • 同じベンチマークに連動を目指しているが、信託報酬以外に運用スタイルや管理方法によって、運用実績には微妙な違いが生じることもある